北京融愛融楽知的障害者 親の会 2013年11月2日 李 軍(りー・じゅん) アジェンダ 1.組織の使命とビジョン 2.活動の紹介 3.本人活動 4.国際交流 組織の概要 北京融愛融楽知的障害者親の会 (融愛融楽)は、知的障害者をもつ親達が共同出資し、2012年7月に正式に登記した非営利組織です。 会員:知的障害のある本人・その家族 会員数:160 組織設立の背景 当会は2011年5月に、知的障害の子供をもつ15人の母親が 声を上げたことから生まれました。 当時、知的障害の人とその家族は様々な悩みを抱えていました。 .知的障害のある人が、「障害があること《をありのまま社会に受け入れられない .中国には知的障害の人のための融合レクリエーション活動がない .知的障害者本人及び家族に発言権がない .親達が望んでいる福祉がない .親達が子供の将来をとても心配している 知的障害のある人が人としての尊厳を保て、それぞれの個人に合う 豊かな生活が送れるよう、社会に働きかける組織が発足されました。 組織の使命 .スポーツと文化活動を融合したリクレーション活動の定期的実施 .知的障害者の就職支援及び地域生活でのサポート推進 .知的障害者の自立サポート、共生社会の促進 組織のミッション 知的障害者に人々と平等な権利、平等な地位と平等な機会を。 現在の活動 レギュラー活動 .ハッピーキャンプ .サンシャインコーラス  -ナションナル太鼓チーム  -会議サービスチーム  -司会支援  -コミュニティ文化活動 .親に対するトレーニング パイロットプロジェクト .就職支援 ハッピーキャンプ .2011年11月から始めたスポーツイベント。 .知的障害のある本人(キャンパー)とボランティアが1対1のチームを作って、一緒にスポーツを楽しむアクティビティ。 .家族がバックグランドの支援者、ボランティアが活動のリーダーと 支援者になる。 キャンパー: 知的障害のある人及び自閉症のある人 ボランティア: 北京の大学生、高校生、社会人 頻度: 毎月二回、日曜日の午後 .今まで中国になかったインクルージョンのための定期的なスポーツとリクエーション活動 .キャンパー、家族に無料 成果: . 現在キャンパーは最初の30人から160人に達成 . ボランティアは1500 人(次)、合計3000 時間以上 影響: . 知的障害のある人に「楽しい《ことを覚えてもらい、生涯を通じて活動 に参加することができる . 知的障害のある人に自信を持たせられる . ボランティアの若者が人生の感動を体験できる . 融合のある社会を促進する サンシャインコーラス 障害者の親達によって形成されたコーラス。 これまでに数多くの公演活動を行ってきました。 . ナショナル太鼓チーム . 会議サービスチーム . 司会支援 . コミュニティ文化活動 . 芸術活動 ナショナル太鼓チーム・ドラゴンチーム .当会の会員が指導者になる .恒安漢方病院太鼓 40 セット寄付 .伝統文化の伝承 .自信、実力、誇りを表すパフォーマンス 会議サービスチーム .当会の会員は支援者になる .就職の準備 .内容:レセップション、会議室の片付け、会議資料の配布 司会支援 .光友の会の会員は支援者になる .活動場所:盲文図書館無料で提供 .内容:発音、朗読の訓練、パフォーマンスの司会の練習 コミュニティ文化活動 .2012年3月より活動開始 .活動場所:Jinsong West コミュニティセンター無料で提供 .内容:ファッションショー、ダンス、手話パフォーマンス、手芸術 芸術活動 親に対する研修 .国連の障害者権利条約(CRPD)のトレーニング .雇用支援のトレーニング .知的障害者の権利保護の知識セミナー .家庭支援のセミナー .療育に関する知識のトレーニング .親の交流コーナ .地域生活支援のトレーニング 就職支援パイロットプロジェクト 背景 .知的障害者に対して根強い差別がある 「知的障害者は生きる価値が無い。《 .伝統観念:一生介護の対象 .障害者権利条約第27条 「仕事と雇用《 ①障害を理由とする差別の禁止 ②職場において合理的な配慮が提供されることの確保 .政府の政策、雇用の促進等に関する法律 現状(アンケート調査により) 公的機関:福祉センターなどの施設が多くあるが、閉鎖的なものが多く、社会的に認知度が低く、障害者のために役に立つことが少ない。 就職支援のコンセプトは分からない。 ジョブコーチの存在を知らない。 パイロットプロジェクトの出発 草の根NGO融愛融楽は2013年5月21日から始めました。 就職支援パイロットプロジェクト コアな要素 .ジョブコーチの支援が欠かせない .障害の特性を踏まえた直接的、専門的な援助を行う .職場適応の仕事 .非障害者と同じ給料 .非障害者と一緒に仕事する 事務所で自習トレーニング .事務所の公用スペースのクリーニング .仕事に対する態度、職場マナのトレーニング .自立に関わる技能習得訓練 例えば:メニューのオーダー、お金の支払い、おつりの清算、仕事用具の買付、ものの良し悪し選別、価格の比較、通勤など .知的障害のある候補者へのアセスメント 内容: 《支援強度量表》 《現場仕事マーチング表》 健康、生活習慣、趣味、など 家の訪問、 自習職場のアセスメント .今年13吊のうち、3吊が就職できた .就職先現場のアセスメント 受け入れる企業の探し .知的障害者の就職説明会 .親同士と友人の紹介 .NGO業界同僚の紹介 .メディアの広告 職種:掃除 職場:IT事務所、ケーキ屋、カーディラー 企業との交流と仕事における確認 .作業時間の確認 .業務内容の設定 .作業内容の調整 .適切な配置を見つける .人材のマッチング 就職先の現場のアセスメント ジョブコーチの支援で仕事先のトイレ掃除 カーディラーで仕事 仕事中の風景 はじめての給料で皆でお祝いパーティ ジョブコーチと 就職支援パイロットプロジェクト 就職後の変化 . 生活にリズムができた .生活習慣の形成に役立った .健康と金銭の管理スキルを身に付けた .余暇活動が豊富になった .社会と交流する場所ができた .自信を持てるようになった .自立レベルが向上した .電話、Wechatなどの通信手段を身につけた 嬉しく感じたこと .実習受入事業所が非常に協力的であること .実習参加者の能力が高く、事業所も喜んでくれたこと .ジョブコーチとして施設職員の適切なフォローが受けられること .実習終了後、実習生が就業に対して前向きになったこと これからの課題 1.企業の知的障害者雇用に対する理解がまだ足りない 2.親の観念 3.就職活動に対する緊張や上安により、就職成功率がまだ低い 4.知的障害者雇い入れ後の職場定着の支援 5.就職支援に携わりたい人が見つかりにくい 今年の計画 .ジョブコーチハンドブックの中国語版完成 .JICAマレーシアのジョブコーチトレーナー2人を招き .日本ジョブコーチネットワークの小川先生の公開講座 今後の目標 .障害者の就職に対する社会の既存観念を変える .地道な活動を通じて政府の政策策定に働きかける .国内外成功事例の紹介 障害者の就職支援は今後の進むべき道 本人の活動 閻上 高莉 国際交流活動 .2011年12月にネパールで開催された“国際育成会連盟 (Inclusion International)アジア太平洋地区フォーラム”に参加 .2012年10月にアメリカ・ワシントンDCで開催された“国際育成会連盟グローバル・フォーラム”に参加し、活動を報告 .2012年12月北京知的障害者国際会議を開催 2012年10月にアメリカ・ワシントンDCで開催された “国際育成会連盟グローバル・フォーラム” 北京知的障害者国際会議 .時間:2012年12月 .開催者:融愛融楽と国際育成会連盟と協力 .テーマ:“インクルージョン教育、地域生活、就職支援を語る” .国際専門家チーム(メインスピーカー)  -クラウス・ラシュウィツ会長  -ダイアン・リッチラー元会長  -コニー・ボウェーエグゼクティブディレクター  -ファデェアー・ファラー副会長  -長瀬修アジア太平洋地区理事 今後の課題 . 就職支援パイロットプロジェクト . 地域生活パイロットプロジェクト . ニュースレターの発行 私たちの思い 中国の公開データでは、知的障害者は554万人がいるとされています。「差別と偏見《という社会の大きな壁が立ち塞がっている。 私達は、人がもつ障害そのものより、差別や偏見が本当の障害であると信じています。 我々は差別や偏見をなくすため、社会的インクルージョンを促進し、人々の意識とモラル向上を図り、国の施策の充実化や障害者権利の保障を求めます。 障害のある人が「障害があること《をありのままに受け入れられる社会、そうした共生社会に力を発揮できるよう、応援していきたいです。 現在、当会の運営は大変厳しい状況にありますが、組織全体として団結し、就職支援と地域生活の中国モデルの構築に力を傾注して行きます。 全国の仲間、そして世界中の仲間との交流を増やし、知的障害者も人間としての尊厳が守られ、自己価値の実現を果たせ、豊かな人生を送れる社会作りを目指して邁進して参ります。 Thank you for your kind support! Let us work together !