part 1 1 東アジアにおける障害者権利条約実施と市民社会 2016年2月20.21日 東京大学 台湾における 障害者権利条約実施と市民社会 張惠美 グレース・チャン 台湾障害者権利協会事務次長 2 台湾障害者権利協会について .目的: 障害者のエンパワメント、権利条約の実施と促進、障害者への差別解消、障害者に関する市民の意識向上、障害者の権利と尊厳への敬意の促進、法的助言と支援の提供、障害者の公務への参加の促進 .障害種別を超えた協会 .政府と効果的に対話し、政府を監視するために、他の障害者団体や市民社会を繋げること 3 障害者権利条約前 4 台湾の米国協会にて、特別顧問のジュディ・ヒューマン氏とデジタルビデオ会議( DVC)を開催 5 権利条約の勉強と議論 4ヶ月にわたる障害者シリーズ 6 権利条約記者会見 障害者権利条約施行法を支援するよう他の議員にも奨励 7 障害者権利条約後 8 自分達をエンパワメント “障害者の権利を守る”に参加 米国での国際訪問者リーダーシッププログラム(3週間) 9 障害者団体代表者達のエンパワメント 国際会議“台湾の障害者が誇りを持って 世界市民になれるように” 開催 10 ジュディ・ヒューマン氏(国際障害者権利特別顧問); 尾上浩二氏(DPI日本会議事務局長) 11 奥平真砂子氏と尾上浩二氏 2名の活動家を日本から招いて、日本での権利条約実施の経験と自立生活について共有してもらった。 12 権利条約第29条 「政治的及び公的活動への参加」の実施 中央選挙委員会の前での抗議行動 次の点を要求  1)アクセシブルでわかりやすく使いやすい投票施設;2)投票権の平等を達成するために補助技術の使用を促進する;3)自分達で選んだ人に投票の補助をしてもらえる;4)不在者投票 13 権利条約第29条 「政治的及び公的活動への参加」の実施 楊玉欣議員室にて中央選挙委員会と協議。 14 中央選挙委員会との交渉 中央選挙委員会にて、投票所のアクセシビリティ・ガイドラインとチェックリストを求める。 part 2 1 参加型民主主義への草の根フォーラム . 政治的権利 全議席数の約5%にあたる 6議席を障害者に割り当てるよう求める。 2 障害者権利条約第30条の実施 文化的な生活、レクリエーション、 余暇及びスポーツへの参加 観光協会及び観光センターとワークショップを行い、レクリエーション及び観光施設において、障害者のアクセスを保証するためのアクセシブルな環境と資料を提供するための教育を行う。 3 障害者権利条約第9条の実施 施設及びサービス等の利用の容易さ (アクセシビリティ) 立法院に行き、交通部と協議を行う。農村部においてもっと低床バスを増やすよう求める。 4 衛生福利部との協議 現在の状況: .政府当局ではなく、研究者達が障害者権利条約事務所を開設。 .障害者の参加が不足。 5 障害者権利条約施行法の実施 第8条 政府は法に従い法的支援を提供すること 弁護士有志を招いて、様々な差別事例について議論。 トピック:政治的権利 6 トピック:雇用、教育、公共交通、アクセシブルな ATMと銀行 7 障害者権利条約施行法の実施 第8条 政府は法に従い法的支援を提供すること ワークショップ最終意見共有 8 障害者権利条約第24条教育の実施 高等教育において、大学が、学校で合理的配慮を提供しながら、もっと障害のある学生の入学を認めることができるようになるための戦略や方法を議論。 9 障害者権利条約第25条健康の実施 特に障害のある女性に向けて ヘルスケアサービス、特にメンタルヘルスケアと女性の性の権利へのアクセス。 10 障害者権利条約第6条の実施 障害のある女子(ワークショップシリーズ) 障害のある女性のためのシリーズ、障害者権利条約及び女性差別撤廃条約双方を学ぶ、次のような女性の問題を取り上げる: ◆レクリエーション活動、スポーツ、文化的生活のあらゆる面に参加する権利 ◆雇用 ◆結婚と家族生活 ◆性的役割の固定観念化と偏見 ◆教育 11 障害者権利条約第8条 意識の向上の実施 国家文官学院 一般公務員へのオリエンテーションプログラムにおいて、権利条約についての講義を 2~3時間設ける要求。 12 障害者権利条約第8条意識の向上の実施 ミュージカル“愛しい人よ、すべてアクセシブル ”と フラッシュモブ 13 課題 .衛生福利部において、障害者権利条約を促進するための予算不足。 .台湾最高行政機関である行政院における障害者権利条約委員会は、4ヶ月に1度会合を開く。 .もっと多くの NPOと市民者会が協力して政府を後押しする。 .政策決定プロセスにおいて障害者の参加不足。