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Research on Economy and Disability
学術創成 総合社会科学としての
社会・経済における障害の研究

〒113-0033
東京都文京区本郷7-3-1
東京大学大学院経済学研究科 READ
研究代表者 松井彰彦
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栗原房江 (くりはら ふさえ)


[職名]

特任研究員

[略歴]

1979年 埼玉県にて出生
2002年 聖隷クリストファー看護大学看護学部看護学科卒業
看護師、保健師、養護教諭2種免許、第1種衛生管理者免許取得
2006年 筑波大学大学院教育研究科カウンセリング専攻リハビリテーションコース修了
2002年~2010年3月 医療機関および福祉施設の看護師として就労


[専攻]

看護学、リハビリテーション学(主に聴覚障害分野)


[主な論文・著書]
《共著》
1.田村綾子編著:ナーシング・グラフィカ健康の回復と看護13脳神経・感覚機能障害,メディカ出版,2005.
2.奥野英子編著:聴覚障害児・者支援の基本と実践,中央法規,2008.
《単著》
1.聞こえない人たちが働く環境 資格と免許事情,みんなの手話2005年10月~12月号NHKテキスト,p83~84,2005.
2.新連載エッセイ「どんなふうにやってきたの―合理的配慮を求める現場から」その2 聴覚障害をもつ看護職への合理的配慮の実現に向けて,障害者欠格条項をなくす会ニュースレター,障害者欠格条項をなくす会刊,#43,増刊通巻1466号,2008.11.20.
3.聴覚障害をもつ看護職としてのキャリアについて,情報誌 障害をもつ人々の現在,全国障害学生支援センター刊,No.62,2008.12.19.
4.特集 思い込みと偏見―教育的に「見方」を変えるには 当事者から見た看護職の思い込みと偏見 聴覚障害を例として,看護教育,50(10),p914-919,2009.
5.特集 当事者に聞く 障害をもつ学生をいかに育てるか 障害をもつ看護学生が育つ教室に,看護教育,51(8),p634-636,2010.
6.(熊谷晋一郎氏との対談)【特別記事】対談:障害をもつ者として、教育と臨床現場の今後に期待すること,看護教育,51(10),p878-884,2010.
7.【特別記事】英国におけるDeaf peopleへの看護教育の現状について,看護教育,52(8),p680-686,2011.


[現在取り組んでいるテーマ,関心をもっているテーマ]

聴覚障害をもつ看護学生および看護職の実態把握
障害をもつ医療系学生および医療従事者の修学・就労支援

これまで、聴覚障害をもつ看護学生および看護職の実態を調査してきた。同時に、障害者欠格条項をなくす会、聴覚障害をもつ医療従事者の会等の当事者組織を通じて、相談支援を行ってきた。 
経験則より、障害をもつ看護職は、障害者手帳交付レベルに至らない者も多く、具体的な支援を得られないまま、就労を継続している現状がある。就労上の困難より、夜勤業務が難しい等、健常の看護職に比較して、キャリア構築や経済的側面からの格差を生じやすいことにも注目していく。
また、障害をもつ看護職は、個々で就労している者も多く、適切な相談支援環境へアクセスできていないとも考えられる。(現在、障害をもつ看護職への公的な相談支援環境は皆無に等しい。)そこで、より効果的な相談支援のあり方について、検討することを計画している。
☆参考:障害をもつ者の就労にあたり、障害者手帳を有していることが、当事者および雇用者間のWin-Winな関係を作る基本的な法的根拠と感じている。いわゆる健常(聴)者と同等の仕事をすることは可能ではあるものの、心身の障害に由来する様々な困難をきたしうる障害者手帳交付レベルに満たない障害をもつ者への相談支援は、乏しい状況であると言わざるを得ない。



[メールアドレス]

fusaek*e.u-tokyo.ac.jp (*を半角@へ変更下さい)


[ウェブページ]

聴覚障害をもつ医療従事者の会
http://web.jndhhmp.org/