こども

実証

米国と日本の児童養護制度の現状を精査する。日本の児童養護施設および里親制度の現状について、制度研究およびヒアリングを行う。米国アリゾナ州立大学助教授の田中(知)は主として米国の制度研究を行う。日本については、研究協力者で乳児院院長を務める花岡和賀子を通じてヒアリングを行う。松井と田中(知)を中心として花岡の協力を得ながらフィールド実験の設計と準備を行う。

フィールド実験では、東京大学学生らを家庭教師等として児童養護施設に派遣し、児童の学習意欲の向上を図り、その成果を測定する。また、大学生側の価値観の変化と行動への影響を調査する。そのために具体的なロジスティクスや調査項目を詰めていく。田中(知)は5-8月に日本に滞在し、本件に集中的に取り組む。

児童養護班

概要

米国ではデータを元に里親から養子縁組への移行を果たすために必要な経済的サポートが論じられているが、里親への移行も果たせていない日本ではこうした実証的な経済研究は皆無と言ってよい。日本における実態を、とくに経済的側面を重視しながら調査する。

  • 田中知美
    松井彰彦

  • 田中知美
    花岡和賀子[乳児院院長]

  • 加納和子