2012年3月17日開催
READ 公開コンファレンス「障害と経済」ご参加の御礼
5年間「障害と経済」をテーマに活動してきた READ プロジェクト終了にあたり、3月17日に開催したREAD 公開コンファレンス「障害と経済」 は、おかげさまで盛会のうちに終了いたしました。
READ は、障害は個人の属性だけでなく、社会がつくりだすもの、またそうしたものでもあるという考え方から、障害者の社会参加を拒む社会の問題、経済の問題、障壁というものを学際的に研究しようということで始まり、それまでは単独で、社会の障壁と闘ってきた当事者の研究者をコアメンバーとして、障害学者、経済学者、法学者、社会学者たちが、横につながり、同じテーマで議論を闘わせることを続けてきました。
学術創成というのは、社会改革と同様、一朝一夕になしえないものです。このコンファレンスは、長いようで短かったこの5年間の軌跡、研究の一端を皆さんにご紹介するものとなりました。
コンファレンスの詳細は 公開講座・シンポジウムのページでご覧いただけます。
当日、ご参加くださった皆様、また、5年間様々な形でご協力をいただきました皆様、ありがとうございました。
これまでREAD の活動に相応しい情報公開とシェアのあり方を考え、教室のアクセシビリティ、会場での文字通訳・手話通訳・磁気ループの情報保障を完備して参りました。
こうした情報保証に加え、今回はUstream にて文字通訳・手話通訳付きでコンファレンスの模様を配信いたしました。様々な理由で当日ご来場できない国内の方々だけでなく、米国・英国・香港など海外にお住まいの障害をお持ちの方や、そのご家族様ともコンファレンスを共有する形で開催いたしました。成果の一つとして受け止めていただければ幸いです。
支援者、サポートスタッフ含め30名を超えるチームでやってきました。さらに、新たに興味をもち、既に国際学術誌に論文を出すような若手研究者も育ってきております。このチームとしての、学術創成研究費としての活動は、この3月末で終わりますが、「障害と経済の研究(READ=Research on Economy And Disability)」は、ずっと継続すべきものだと思っております。
その意味で、このコンファレンスは、学術創成研究費としては最後ですが、READ の研究としては、中締めの研究成果、進捗状況報告としてとらえていただければ幸いです。5年間、本当にありがとうございました。そして、今後ともREADをよろしくお願いいたします。